アイロン

インドに来てからずっと
アイロンいらずのわりとカジュアルめな服装の生活だったんですが、
バンガロールは他都市に比べてファッションレベルがすこし高めで
おしゃれな人が多く、それに加え
勤務先もグローバルスタンダードなオフィスになったんで
私も前よりはきっちりめな格好をするようになった。
といってもジーンズに足元サンダルですが。


なので、衣類にアイロンを掛ける必要が出てきた。
インドには燃やした炭を使った電気不要のローテクアイロンがあって、
それはプロフェッショナル用、つまりアイロン掛け屋の道具なんですが、
町の小さな通りを歩いているとアイロン掛け屋をよく見かける。
うちのアパートにも、地下に出張アイロン掛け屋が毎日来て常駐している。
そしてシャツなら1着2ルピー、6円弱で掛けてくれます。
でもアイロンの温度調節が利かないわけで、
コットンのシャツでも、タグ等ナイロンを使った部分は
端がチリチリとなって返ってきたりするので、
化学繊維のシャツはまず出さないのが無難です。
しかも仕上がりが早いのはありがたいんだけど、あまり丁寧ではない。
もとい、本人は丁寧なつもりかもしれないけど、細かい部分を要求できない。
なので、返ってきたものを広げてみると、
細かいところがシワのままだったり、
大事な襟部分に大きなシワが入ったままアイロンを掛けられてたりして
もっとここはこうして欲しい!とリクエストするのだけど
あまりわかってもらえず、どうにも不満が解消されない。


家電など物を買うのは引っ越すとき処分が面倒になるので気が進まないけど、
迷った末、やむをえずアイロンを買うことにした。

インドのご家庭でもこの手のアイロンをよく見かける。
私のは売り場で一番安かった385ルピー(約1,050円)のインド製品。
他にもスチーム機能の付いたものなど、値段はピンきり。