オートトラブル

今日はオートドライバーにお金を騙し取られて、すごく嫌な目に遭いました。
Commercial Streetというところでオートを拾って私の家に向かわせたんだけども、
うちまで40〜50分の距離で130ルピーくらいで着くはずなのに、
まだ10分程度しか走らないうちにいつの間にかメーターは70ルピーになっていた。
これは<違法オート>ではよくあることで、文句を言っても始まらないので、
気付いたら早めに降りてお金を払って、別のオートに乗り換えるのが基本です。


しかし気がついたのは人気のまばらな寂しい道で、しかも夜7時くらいで暗くもありすぐに降りれず、
どんどん回るメーターを見ながら、降りる場所を見定めて、99.50ルピーのところで
オートを止めてドライバーに運賃100ルピーを払って降りた。
別のオートを捕まえようと思っていたら、そのドライバーが私を追いかけて来て、
「一体いくら払ったつもりだ?」と言って、彼の手を見ると10ルピー札だった。
私は、お金を出すときに手許が薄暗かったので、
よく注意して見て100ルピー札をちゃんと渡したはずなのに変だなと思いつつ、
自分が間違えたのかと思って、その10ルピーを受け取り、
財布を見ると500ルピー札しかないので、それを渡すと彼が100ルピー札5枚にくずして渡した。
その中から1枚を彼に渡すと、「全部で600ルピーだろ?」と言う。
彼は私から500ルピー札を受け取ってないと主張し出した。おかしなことになった。


私はたしかに500ルピー札を彼に渡したし、その証拠にいくら財布を確かめても500ルピー札はなかった。
(500ルピー札はその1枚しか入っていなかったので。)
渡したと何度言っても聞かないで大きな声で脅すので、すぐ傍のオフィスの門内にあった、
そこの警備員の詰所に非難して警察を呼ぶことにした。
携帯電話で警察に事情と場所を説明すると、
オペレーターが「15分で警察が駆けつけるので、そこで待機してください」と言うので、待機していた。
詰所の警備員が親切に椅子を持ってきてくれたので、椅子に座って待っていると、
警察は20分後に“ちゃんと”“ほんとに”来た。


ポリスのおっさん2人が来て、また事情を説明し、私は「彼は絶対に私の500ルピーを持ってるから、
ポケットやオートをチェックしてほしい」と言うと、取り合えず署まで同行して下さいと言うので
仕方なく最寄りの警察署に行った。
しかもそのドライバーの運転するオートにポリスのおっさん1名と一緒に乗って。
もう1人のポリスのおっさんは、自分らが乗ってきたパトカーに乗って帰った。


最寄りの警察署はオートで2分足らずの至近距離にあった。
中で事情をまた説明し(3回目)、どこが問題なのかを定める時点で、
ドライバーに500ルピー札を渡してくずしてもらったのに、500ルピー札をまだ受け取っていないと言い、
500ルピーを不正に要求された件については、渡す必要なしということで解決、
Commercial StreetからMission Roadまで10分強の道のりでメーターが100ルピーまで回った件については、
違法メーターの可能性があるので、調査を依頼することになり、インドで2通目の被害届を書くことに。
被害届といっても日本のような記入フォームは存在しないので、
ポリスが言う必要事項を文章にまとめて署名する。


結局、警察がドライバーから取り調べた結果、メーターが早く回ったのではなく、
ドライバーが私が知らない道をぐるぐる廻ってメーターを稼いだのだと警察は私に説明、
私は100ルピー分乗ったので、100ルピーを払うことになった。
納得いかない。
メーターの違法性は警察は未確認。
私はどの道を走ったのか、あまり意識して見ていなかったから正確に説明できる自信がない。
悔しいけど「運賃をまだ払ってないんだね?じゃ払って。」と言われ支払う。
支払ったら私は解放された。
ドライバーはポリスの前では妙におとなしくなり、現地の言葉で「わかりません」ばかり言っていた。
インドで違法オートドライバーが捕まったときの常套手段か?
腕時計を見たら8時半を回っていた。


よくよく考えたら、最初に「10ルピーしかもらっていない」というのも嘘だった。
乗ったとき、私の財布には500ルピー札と100ルピー札とその他小銭がいくらかが絶対に入っていた。
と、後で冷静になってから思い出した。
悔しいけど、オートとかにお金を騙し取られそうになったら、
泣き寝入りしなくても警察を呼べば意外とちゃんと来ることがわかったことと、
暗がりでお金を渡す際は、相手の目の前で金額をしっかり確認するという2点を学んだ、ということで。
夜のバンガロールは危ないって言うけど、7時でも油断できないな〜としみじみ。
そういえば、引ったくりに遭ったのも7時でした…。学んでない。