病院

先日から気になっていた私の足の甲にできている腫れ物は
ただの虫刺されではなく、カビのような気もしてきたので
仕事が終わってから、皮膚科の専門医がいる病院に行った。


私が行ったThe Apollo Clinicというわりと大きな病院は
コラマンガラという、今バンガロールで最もホットだと思われる地域に
建っていた。近代的で明るく広々としたグローバルスタンダードな病院、
受付の女性の接客態度は残念ながらインドスタンダードだったが。
診療時間が午後7時半までだから、会社帰りでも気軽に行ける。
というわけで予約なしで行ってみたら、5分と待たされずにすぐに呼ばれた。


個室に入ると30代後半くらいの女医さんが座っていた。
これカビかなーって思ったんですけど、どうですかねー?と聞くと、
私の足の甲を一瞥して、これはカビではありませんね、
何とか(忘れた。アレルギーと言っていた。)ですので塗り薬を処方しておきます、
1日2回、2週間塗り続けてください、
いつも乾いた状態を保つようにしてください、とのことだった。
というかちゃんと見た?と確認したいくらいの一瞥だった。
私はアレルギーの症状が出たことが一度もないので、
私が英語を聞き間違えたのでなければ、診断は間違っていると思う。
何しろカビではないらしい。8割方信用してないが。


ついでにピアスホールの相談をした。
穴が痛むんですけど、と言うと、ちょっとそれ外して、と言う。
日曜にせっかくグリグリやってやっと通したピアスを取るのはいやだなーと思い、
これまだ開けたばかりなんですけど、と私が言うと、
いつ開けたんですか?と聞くので、2ヶ月前くらいですと答えると、
また女医が、それ取ってみてと言うので、嫌々取った。
女医は耳をじろじろ見て「感染してますね」と言った。知ってます。
そして「こちらにも別の塗り薬を処方しておきましょう」と言って
処方箋にがりがりとペンを走らせた。5分程度で診察終了。
診療費Rs.250、約710円。高い。明細は「診察」。


病院を出てすぐ隣の薬局に入って処方箋を見せると、
耳に塗るように言われた薬はあるけど、足に塗るほうの薬は
うちには無い、と言うので、何も買わずに帰った。
そういえば抗生物質のことを聞くのを忘れた。
どうせ痛め止めを飲めと言われただろう。


カビでないのなら何でもいい。放っておけばいずれ治るだろう。
というか、ピーク時に比べてほとんど治ってるし。


帰りに、先日も紹介したインドファーストフードの屋台に寄った。
おっさんは相変わらず気前がよくて、
お得意さんも作ったらしく「ナマステ、旦那!」とか
「こちらの旦那には毎日来てもらってやすから!」とか1人1人の客に声を掛けつつ、
私が所望するブンダの生地を熱した油の中に1個1個落とし入れていた。
おっさんは私にも声を掛けることを忘れない。
「お嬢さんは会社に勤めてられるんで?」とか「どこの会社で?」とか
テンポよくよく喋る。
今日はそこで、サモサ(スパイシーポテトの包み揚げ)1個と
ブンダ2個を買って帰った。
このおっさんのサモサは初めて食べたけど、お客が絶えないだけあって味は確かだ。
おっさんからいつかレシピを聞き出したい。


うちに帰って、また未完成の穴に苦労してピアスを通した。やっぱりまだ痛い。