シタール追記

私が買った6,400ルピー(約2万円)のシタールは、
一応初心者用、練習用みたいな感じです。
なので、比較的安い。
値段はピンキリですが、
高価なものは素材がいい上に、
美術品のような彫刻が施されていてとても優雅。
私のはシンプルめなのをオーダー。
ちなみに前に住んでた2LDKの1ヶ月の家賃が
6,000ルピーで、家賃以外の生活費が大体4,000ルピー
でした、私の場合。
日本でシタールを買うと、初心者用と言われるものでも
5万円からするようなので、日本ではまず2万では
シタールは手に入らないと思う、中古でもない限り。
インド人の感覚で言えば、6万円〜10万円の買い物を
したような感じかと思われます。参考までに。


今、私のレッスンの後に来て教わってるスペイン人は
30,000ルピーのを1本(?単位不明)と
もう1本、値段はわからないけど私のよりは明らかに
値が張るものを1本買ってました。
スペインの音楽アーティストらしい。
いずれもとてもよくできてるけど、
デザイン的に私の好みではなかった。
インドにはいくつかシタールのメーカーが
あるらしいので、いつかファクトリーを
見に行けたらと思う。
メーカーによってデザインも多少異なるはず。


その、スペイン人男性のアーティスト氏33歳は、
大柄で腕に立派な彫り物がしてあるのだけど、
シタール初心者は弦を押さえる指がとても痛いので
彼は練習中に痛みが堪えられなくなると
先生に向かって無言で苦悶の表情を浮かべる
スペイン語しか話せないのでほとんど無言)
のが何かおかしくて、しかし笑えず唇が震えた。
先生に絆創膏を二重に貼ってもらっていた。


そうそう、指がとても痛いのです!
始めた当初、弦を押さえる人差し指と中指の指先に
軽い火傷を負ったような痛みがあったけど
徐々に皮膚が硬くなってきて
未だかつてない指先の感触。
また、左手の人差し指(左利きの場合)に、
弦を弾くための道具を装着するのだけども、
これもかなり痛く、拷問のよう…。
今は慣れるまで絆創膏を巻いた上から装着してます。


先生の指を見せてもらうと、マメが半端なくハードであった。
このマメなくしては、あの音色は出ないのだ。
先生が弾いた途端、それはそれは甘美で優雅な音が生まれる。
シタールという楽器は花柳界や宮廷内で活躍した楽器だそうで
たしかに、エリック・サティのような
「家具のような音楽」的な要素があり、
それプラス、独特の華やかさがある。
私はまだまだ鈍臭い音しか出せないけど
いつか先生のように弾けたらなぁ!